大手ビールメーカーの「サッポロホールディングス」は、アメリカでの清涼飲料事業から撤退することになりました。
発表によりますと、サッポロホールディングスは豊田通商の現地法人との共同出資会社で、アメリカで清涼飲料事業を行う「カントリーピュアフーズ」のすべての株式を、現地の投資会社におよそ40億円で売却します。
「カントリーピュアフーズ」はアメリカに5つの工場があり、病院や学校向けのほかスーパーのプライベートブランド用のジュースなどの製造を手がけています。
しかし、主力とするオレンジジュースなどの需要が落ち込んでいることから、アメリカでの清涼飲料事業から撤退することを決めました。
会社は、今後、アメリカでは、経営資源をビールなどのアルコール事業に注力するとしています。
ビール業界ではキリンホールディングスがオーストラリアで飲料事業を行うグループ会社の売却を発表するなど海外事業を整理する動きが相次いでいます。
-- NHK NEWS WEB