カジノを含むIR・統合型リゾート施設などを担当する国土交通省や内閣府の副大臣を務めていた自民党の秋元司衆議院議員側にIRへの参入を目指していた中国企業から現金数百万円がわたっていた疑いがあることが関係者への取材で分かりました。東京地検特捜部は収賄の疑いで詰めの捜査を進めているものとみられます。秋元議員は24日夜、NHKの取材に対し「企業側から陳情を受けたり便宜を図ったりしたことは一切ない」などと説明しています。
自民党の秋元司衆議院議員をめぐっては国内でのIR・統合型リゾート施設への参入を目指していた中国企業の日本人の顧問が国内に現金を不正に持ち込んだ外国為替法違反事件の関係先として事務所や元政策秘書の自宅などが東京地検特捜部の捜索を受けています。
関係者によりますとIRを担当する国土交通省や内閣府の副大臣を務めていた秋元議員側におととし、中国企業から現金数百万円がわたっていた疑いがあるということです。
秋元議員は副大臣就任後のおととし12月、中国・深セン(土へんに川)にあるこの企業の本社を訪問し経営トップと面会していたほか、去年2月には、この中国企業がIRの誘致計画に投資する意向を示していた北海道留寿都村を訪れ、村長や北海道庁の幹部らと面会していました。
特捜部は収賄の疑いで詰めの捜査を進めていてIRへの参入をめぐる資金の流れの実態解明を進めるものとみられます。
秋元議員は24日夜、NHKの取材に対し「企業側から陳情を受けたり便宜を図ったりしたことは一切ない」などと説明し不正への関与を強く否定しています。
-- NHK NEWS WEB