秋元司衆議院議員はカジノを含むIR・統合型リゾート施設の実現に向けた活動に力を入れていて、IRを推進する超党派の議員連盟のメンバーとして活動を続けてきたほか、平成28年12月には衆議院内閣委員会の委員長として一部の野党が退席する中、IRの整備を推進する法案を採決し、法案の成立につなげました。一方で、顧問らが贈賄の疑いで逮捕された中国企業「500ドットコム」の経営トップや関係者ともたびたび接触してきました。
秋元議員はおととし8月、IRなどを担当する国土交通省や内閣府の副大臣に就任しましたが、関係者によりますとその3日前、那覇市で開かれたシンポジウムでこの企業の経営トップとともに基調講演を行っていました。
このシンポジウムの開催には中国企業の顧問の紺野昌彦容疑者や仲里勝憲容疑者が関わっていたということです。
また秋元議員は副大臣就任後のおととし12月、中国・深※センにある「500ドットコム」の本社を訪問し経営トップと面会していました。
この訪問にはIRを推進するほかの衆議院議員のほか中国企業の日本法人の元役員の鄭希容疑者や秋元議員の元政策秘書らも同行していて、マカオのカジノ施設も視察したということです。
その翌月の去年1月、中国企業は北海道留寿都村でリゾート施設を運営する観光会社のIR誘致計画に投資を検討していることを表明しました。
去年2月には、秋元議員が留寿都村を訪れ、場谷常八村長や北海道庁でIRを担当する幹部、それに観光会社の社長らと面会していたほか、去年4月には国土交通省の副大臣室で秋元議員と中国企業の関係者、それに留寿都村の関係者が面会していたということです。
※深セン=(土偏に川)
-- NHK NEWS WEB