かんぽ生命の保険の不適切な販売問題で、日本郵政グループ3社の社長が辞任したあとの後任が固まり、日本郵政の次の社長には来月6日付けで元総務大臣の増田寛也氏が就任することになりました。また、総務省の前の事務次官から行政処分の検討状況を聞き出したとされる、日本郵政の鈴木康雄上級副社長も辞任します。
かんぽ生命の保険の不適切な販売をめぐって、金融庁と総務省は、27日行政処分を行い、一連の問題の経営責任を明確にするよう強く求める方針です。
これを踏まえて、日本郵政の長門正貢社長と保険の販売を担う日本郵便の横山邦男社長、それに、かんぽ生命の植平光彦社長の3人は責任を取って来月5日付けで辞任します。
また、総務省の前の事務次官から行政処分の検討状況を聞き出したとされる、日本郵政の鈴木康雄上級副社長も辞任します。
そして関係者によりますと、日本郵政の後任の社長には、元総務大臣の増田寛也氏が来月6日付けで就任することになりました。
また、日本郵便とかんぽ生命の後任の社長には、いずれも旧郵政省出身者が起用され、日本郵便は、日本郵政の衣川和秀専務執行役、かんぽ生命は千田哲也副社長が就任します。
会社は27日、指名委員会や取締役会を開き、今後の経営体制を決めて発表することにしています。
新たな体制のもとで失った信頼を回復できるかが問われることになります。
-- NHK NEWS WEB