カネボウ化粧品が「美白効果」をうたって販売した化粧品を利用し、肌がまだらに白くなる被害を受けたとして、神奈川県などに住む女性17人が賠償を求めていた裁判で、15日、会社側が解決金を支払うことで和解が成立しました。
神奈川県などに住む30代から70代の女性17人は、カネボウ化粧品が「美白効果」をうたって販売した化粧水やクリームなどを利用し、顔や首などがまだらに白くなる「白斑」という症状が出たとして、おととし会社に対し、合わせて3億7000万円余りの賠償を求める裁判を横浜地方裁判所に起こしました。
原告の弁護団によりますと、15日、裁判所で協議が行われ、会社側が17人に解決金を支払うことで合意し、和解が成立したということです。
会社側によりますと、全国で1万9000人余りに白斑の症状が確認され、先月末時点でおよそ86%の被害者と和解したということです。
和解が成立したことについてカネボウ化粧品は「発症した方々に心からおわびを申し上げます。今後も皆様の回復支援と補償対応を行っていきます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB