大手銀行の新生銀行は、従業員が専門知識や特技を生かして積極的に「副業」するよう後押しを始めます。副業先を紹介するウェブサイトの運営会社3社と連携し、従業員に銀行の外で働くように促すことにしています。
新生銀行は、去年4月からおよそ2000人の全従業員に副業を解禁し、現在、およそ50人がほかの会社で働くなどの副業をしています。
銀行では、副業をさらに後押しするため、副業で働きたい人と、専門的な人材の力を借りたい企業とを結び付ける「スキルシェア」と言われるサービスの提供会社と連携することになりました。
副業先を紹介するウェブサイトを運営する「リクルート」、「ビザスク」「スキルシフト」の3社です。
新生銀行の従業員は、銀行で身につけた審査や営業などの専門知識や自分の特技を生かし本業に支障のない範囲で働くことが認められます。
従業員に銀行の外で仕事をする経験を積ませることで、銀行ビジネスに新しい発想を取り込むねらいもあります。
他社と連携までして副業を後押しするのは金融業界では珍しいということです。
長引く低金利や決済サービスを手がけるIT企業などとの競争で金融業界の経営環境は厳しくなっていますが、副業の推進が業績にもプラスに働くか注目されます。
-- NHK NEWS WEB