金融庁は、かんぽ生命とかんぽ生命の保険を販売していた日本郵便に対して顧客に不利益を与える不適切な販売を防げなかった内部の管理体制に重大な問題があったなどとして、新規の保険販売の業務を3か月間、停止するよう命じる行政処分を出しました。
かんぽ生命の保険をめぐっては顧客が保険料を二重で支払うなどの不適切な販売が問題になり、金融庁は9月からかんぽ生命と日本郵便への立ち入り検査を行ってきました。
その結果ノルマの達成が過度に重視されていたほか、経営陣も現場の実態を十分に把握していないなど内部の管理体制に重大な問題があったと判断しました。
このため27日、かんぽ生命と日本郵便に対して新規の保険販売の業務を3か月間停止するよう命令する行政処分を出しました。
かんぽ生命はことし7月から保険の営業活動を自粛していますが、さらに3か月間、保険の販売を停止させるという厳しい内容になります。
命令が出されたことで、会社側が目指す1月の営業活動の再開は難しくなります。
また、親会社の日本郵政を含め3社に対して業務改善命令を出し、再発防止や内部管理の強化を求めるとともに、経営責任を明確化するよう求めました。
-- NHK NEWS WEB