建設したアパートなどの施工不備が問題となっている「レオパレス21」に対して、旧村上ファンドの流れをくむ投資会社が、社長ら取締役10人全員の解任を提案するため臨時株主総会を開くよう請求しました。
臨時株主総会の招集を請求したのは、かつて「もの言う株主」として話題を呼んだ旧村上ファンドの村上世彰氏が関わる東京の投資会社「レノ」で、今月11日の時点でレオパレス21の14%余りの株式を保有しています。
レノは27日付けで会社に対し、宮尾文也社長ら取締役10人全員の解任と、レノ側が推薦する3人の取締役の選任を求める株主提案を行うため、8週間以内に臨時の株主総会を開くよう請求しました。
レオパレス21は、アパートの耐火構造が法律の基準を満たさないなどの施工不備が見つかり、この問題への対応で補修工事の費用が膨らむなどして業績が悪化しています。
今回の請求の理由について、レノは、施工不備の問題への会社の対応が当初の計画より遅れ、業績の下方修正を繰り返していることから、経営陣の大胆な刷新が不可欠だとしています。
これに対してレオパレス21は「当社の考え方と対応の方針については、請求の内容を慎重に検討のうえ、決まりしだい速やかに開示します」としています。
-- NHK NEWS WEB