国内のビール市場が縮小するなか、ビール大手4社の去年1年間の決算は、ウイスキーや清涼飲料などの販売が好調だったため、本業のもうけを示す営業利益は4社すべてで増益となりました。
15日までに出そろった大手ビールメーカー4社の去年1年間のグループ全体の決算は、本業のもうけを示す営業利益が、「サントリーホールディングス」で前の年より7%多い1979億円、「アサヒグループホールディングス」も日本の会計基準で4%増えて1408億円となり、いずれも過去最高でした。
また「キリンホールディングス」も13%増えて1418億円、「サッポロホールディングス」も45%多い202億円となり、4社すべてで増益となりました。
これはビール系飲料の売り上げが振るわない会社が多いなかで、ウイスキー、酎ハイ、それに清涼飲料などの販売が好調だったことなどが主な要因です。
アサヒグループホールディングスの奥田好秀常務取締役は「少子高齢化の日本で、ビール系飲料の販売量を伸ばすのは難しいのは明らかで、利益率を改善したり、高付加価値の商品を出したりしていくことが重要になっている」と述べました。
-- NHK NEWS WEB