トランプ大統領から労働長官に指名されていた実業家のパズダー氏が、議会上院で承認を得る見通しが立たなくなるな中、指名を辞退しました。閣僚候補が指名を辞退したのはトランプ政権では初めてで、先にフリン大統領補佐官が辞任したのに続き、人事がつまづく形となりました。
労働長官への指名を辞退したのはファーストフード店などを展開する企業の最高経営責任者、パズダー氏です。パズダー氏は15日、声明を発表し、「私がトランプ政権に仕えることはないが、トランプ大統領と有能な政権チームを全力で支援していく」と述べて辞退を表明しました。
パズダー氏をめぐっては、不法移民を自宅で雇っていたことや、元妻を虐待していたことなどが報じられ、与党・共和党内からも反対の意見が出て、議会上院の承認を得る見通しが立たなくなっていました。
閣僚候補が指名を辞退したのはトランプ政権では初めてとなります。
トランプ政権では、安全保障政策を担当するフリン大統領補佐官が辞任したばかりで、またも人事でつまづくかたちとなりました。
-- NHK NEWS WEB