災害で停電した際に電気自動車などにためてある電気の活用を広げようと、経済産業省などは車種によっては専用の機器が必要なことなどをマニュアルにまとめ、周知することになりました。
停電が長期に及んだことし9月の台風15号など最近の大規模な自然災害では、電気自動車やプラグインハイブリッド車の電気が避難所での携帯電話の充電や福祉施設での生活支援などに活用されるようになっています。
一方で、自動車メーカーの販売店などには「車から電気を送る方法を教えてほしい」という問い合わせも増えているということです。
このため経済産業省や自動車メーカーで作る協議会は、災害時の電気自動車などの具体的な利用方法を近くマニュアルにまとめることになりました。
具体的には、電気を送る仕組みが車種によって異なり、車内にコンセントがあって電気製品などのコードをそのまま差し込める車があるほか、専用の機器をつないだり、車内のディスプレーで設定をしたりする必要がある車種もあることを説明することにしています。
また、このところ自動車メーカーと自治体の間で災害時に電気自動車などを派遣する協定を結ぶ動きが広がっていることから、自治体の担当者向けに自家発電や電源車などとの使い分けのしかたも盛り込み、車の利用者だけでなく自治体にも広く周知していきたい考えです。
-- NHK NEWS WEB