北海道大樹町で29日、打ち上げられる予定だったベンチャー企業のロケットは、配管から窒素が漏れるトラブルが確認されたとして打ち上げが延期されました。会社は31日以降の打ち上げを目指すということです。
大樹町の宇宙ベンチャー企業「インターステラテクノロジズ」は、新たな小型ロケット「MOMO5号機」を29日朝、町内の発射場から打ち上げることを目指し、燃料を注入するなど作業を進めていました。
しかし、打ち上げ前に配管から窒素が漏れるトラブルが確認されたとして、29日の打ち上げは延期されました。
会社によりますと、30日は上空で強風が予想されるため最短で31日の打ち上げを目指すということです。
「MOMO5号機」は全長10メートル、直径50センチの小型ロケットで、インターステラテクノロジズが将来、打ち上げを目指している大型ロケットの開発に向けたデータ収集などにあたることになっています。
また、5号機は気象条件が厳しい冬に打ち上げる初めての機体で、バッテリーにヒーターを取り付けて温度低下を防ぐ対策などがとられていて、ことし5月に打ち上げられた3号機に続いて再び宇宙空間に到達できるか注目されています。
-- NHK NEWS WEB