19年前、東京・世田谷区の住宅で一家4人が殺害された事件で、遺族が墓参りをして1日も早い事件の解決を祈りました。
平成12年の大みそか、東京・世田谷区の住宅で会社員の宮沢みきおさん(当時44)、妻の泰子さん(当時41)、長女で小学2年生だったにいなちゃん(当時8)、長男の礼くん(当時6)の一家4人が殺害されているのが見つかりました。
事件から19年となり、30日、みきおさんの母親の宮沢節子さん(88)が埼玉県新座市にある霊園を訪れ、花を供え静かに手を合わせていました。節子さんは「“みんな、安らかに”と祈りました。一日一日は長く感じる一方で、この19年を振り返るとすごく早いなとも感じます。どうして事件が起きたのか、証拠がたくさんあるのに、何もわからず、本当にじれったく思っています。私が元気なうちに、犯人を捕まえてほしいです」と1日も早い事件の解決を訴えました。
また、ことし、現場の住宅の取り壊しを警視庁から打診されたことについて、「かつては家を訪れると2人の子どもが私を迎えに飛び出してきていましたが、今はそれがないことを実感するのが嫌で、事件以降、一度も行けずにいます。犯人が逮捕されない中で家がなくなると事件の風化が早まるのではないかと、取り壊しについてはまだ判断がつきません」と話していました。
事件に関する情報は、成城(せいじょう)警察署、03ー3482ー0110で受け付けています。
-- NHK NEWS WEB