ことし最後の取り引きとなった30日の東京株式市場、株価は値下がりしました。ただアメリカと中国の貿易交渉の進展に伴って株価は秋ごろから上昇し、日経平均株価は1年間の終値としては平成2年以来、29年ぶりの高い水準となりました。
日経平均株価、30日の終値は先週末の終値より181円10銭安い2万3656円62銭、東証株価指数=トピックスは、11.82下がって1721.36、1日の出来高は7億9662万株でした。
ことしの東京市場は、出口の見えないアメリカと中国の貿易摩擦を懸念して株価が大きく下落する場面が何度もありました。
ただ、米中の貿易交渉が進展するのに伴って秋ごろから株価は持ち直し、今月、第1段階の合意に達すると、日経平均株価は2万4000円台まで上昇しました。
結局、日経平均株価のことしの終値は、去年の年末と比べて3641円、率にしておよそ18%上昇し、平成2年以来、29年ぶりの高い水準で取り引きを終えました。
市場関係者は、「今月、日経平均株価はことしの最高値を3回、更新し、高い水準にあったため、ことし最後の取り引きで利益を確定させる売り注文が広がった。株価は上昇傾向だが、米中の貿易交渉の行方や日本企業の今後の業績で変動する可能性もあり、投資家の間には警戒もある」と話しています。
-- NHK NEWS WEB