東京証券取引所で令和元年の取り引きを締めくくる「大納会」が開かれました。ことしの日経平均株価の終値は29年ぶりの高い水準となり証券関係者たちは、株価の上昇傾向が来年も続くことを願いました。
ことしの大納会には、来年の東京オリンピックとパラリンピックの開会式や閉会式の演出を統括する責任者を務める狂言師の野村萬斎さんが招かれました。
はじめに日本取引所グループの清田瞭CEOがことし1年を振り返って、「去年から続く米中貿易摩擦などで混とんとした1年だった。ただ、振り返ると“年初安・年末高”となりいいマーケットになった」と述べました。
このあと、野村萬斎さんが「ラグビーワールドカップでは、“ワンチーム”が印象的だったが、来年は東京オリンピックとパラリンピックが開催される。日本、世界、地球上がワンチームになり五穀豊じょうの実りある年になってほしい」と述べました。
そして取引所の鐘を5回鳴らして来年の株価上昇を願いました。このあと参加した証券関係者ら630人余りが恒例の「手締め」をしてことし1年の取り引きを締めくくりました。
ことしの東京株式市場はアメリカと中国の貿易交渉の展開に振り回される形で株価は上昇、下落を繰り返しましたが、ことしの日経平均株価の終値は平成2年以来、29年ぶりの高い水準となりました。
-- NHK NEWS WEB