中国の今月の製造業の景況感を示す指数は、先月から横ばいとなりました。米中両国は今月中旬、貿易問題をめぐる第1段階の合意に達したと発表しましたが、依然として、景気の先行きに慎重な見方が多いことを伺わせています。
中国国家統計局は毎月、製造業の3000社を対象に景況感を調査し、製造業PMI=購買担当者景気指数として発表しています。
31日発表された今月の製造業PMIは50.2となり、景気判断の分かれ目となる50を2か月連続で上回りましたが、指数の水準は先月から横ばいでした。
企業規模別に見ますと、大企業と中規模企業の指数が節目の50を上回る一方、小規模な企業の指数は47.2と、先月より2.2ポイント悪化し、節目の50を大きく下回っています。
米中両国は今月中旬、貿易交渉が第1段階の合意に達したと発表しました。これを受けて新規の輸出の受注や生産の現状を示す指数が先月よりも改善しました。その一方で、生産や経営の予測に関する指数は悪化していて、依然として、景気の先行きに慎重な見方が多いことを伺わせています。
-- NHK NEWS WEB