中国の通信機器大手ファーウェイは、ことし1年間の売り上げが前の年より18%増える見通しであると明らかにしました。アメリカの締めつけが強化されるなかでも好調な業績を実現した形で、アメリカの警戒感が強まることも予想されます。
ファーウェイの徐直軍副会長は31日従業員向けに新年のメッセージを出し、ことし1年間の売り上げが前の年より18%増えて8500億人民元余り、日本円でおよそ13兆円になるという見通しを明らかにしました。
またスマートフォンの出荷台数は2億4000万台余りで、前の年の2億台を大幅に上回ったということです。
徐副会長は「年初の計画には達していないが安定的な経営が保たれ、試練に耐えられた。今後は可もなく不可もない幹部をとう汰し、職務怠慢な社員を辞めさせ、組織を活性化させていく」と述べています。そのうえで「アメリカ政府の締めつけは長期的になると考えているが、いかなる困難もわれわれの前進を阻むことはできない」と述べ、次世代の通信規格5Gの全世界での発展を推し進めるなどして成長を維持していく考えを強調しました。
ファーウェイを巡っては、トランプ政権がアメリカの企業が政府の許可なくファーウェイに部品や技術を輸出するのを禁じるなど締めつけを強化する中でもファーウェイは好調な業績を実現した形で、今後、アメリカの警戒感が強まることも予想されます。
-- NHK NEWS WEB