ニューヨーク株式市場は、2019年最後の取り引きを終え、ダウ平均株価は、去年1年間で22%の値上がりと大幅な上昇となりました。
31日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて、76ドル30セント高い、2万8538ドル44セントでした。
これでダウ平均株価は、去年1年間で5200ドル余り、率にして22%値上がりしました。
ニューヨーク株式市場は、去年、アメリカと中国の貿易交渉の影響で乱高下する場面もありましたが、低い失業率や好調な消費、企業業績など、国内経済の底堅さを背景に、11月に入ってからは、連日、最高値を更新しました。
また、夏以降3度にわたって行われた金利の引き下げが、景気を下支えし、先行きに対する安心感を投資家に与えました。
この結果、ダウ平均株価のほか、新興市場のナスダック指数は、去年1年間で35%、より幅広い銘柄で構成するS&P500は29%と、いずれも大幅に上昇しました。
アメリカ経済はことし、トランプ政権の減税政策の効果などが一巡して、企業の投資が増えず、景気後退の可能性は低いものの、緩やかに減速するものと見られますが、大統領選挙を11月にひかえ、どのような値動きをするか注目されます。
-- NHK NEWS WEB