東京オリンピック・パラリンピックの開催年を迎え、政府は、テロやサイバー攻撃への対策を強化するとともに、大会の成功に向けて交通渋滞の緩和や暑さ対策についても、関係機関と連携しながら、準備を急ぐことにしています。
東京オリンピックの開幕まで半年余りとなり、政府は、テロやサイバー攻撃への対策や、交通渋滞の緩和、暑さ対策に重点的に取り組む方針です。
このうち、テロ対策では、内閣官房に設置した情報共有センターで、国際テロに関する情報を共有・分析するとともに、去年のラグビーワールドカップで組織委員会へのサイバー攻撃が確認されたことを踏まえ、24時間態勢で対応にあたる組織を3月をめどに総理大臣官邸に設置することにしています。
また、渋滞緩和に向けては、大手宅配会社と協議して時間帯を指定した配達の中止を要請するなど、期間中の都心の交通量を減らすための取り組みを進める方針です。
さらに、暑さ対策では、熱中症の予防方法などの情報を、外国人にも分かりやすく発信できるよう、スマートフォンのアプリを活用することなどを検討しています。
橋本オリンピック・パラリンピック担当大臣は、「残り半年余りになったが、大会が円滑に開催できるよう全力を尽くしたい。特にサイバーをはじめとするテロ対策は、日々の準備が必要なので、しっかりシミュレーションしながら取り組みたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB