タイでは、プラスチックごみによる海洋汚染が深刻化する中、1日から大手スーパーなどがプラスチック製レジ袋の配布を取りやめました。
タイでは、年間およそ450億枚のプラスチック製レジ袋が利用されていて、環境への影響が懸念されていますが、タイ政府は、プラスチックごみの削減に取り組もうと、こうしたレジ袋の利用をやめるよう国民に呼びかけています。
これを受けて、地元の大手スーパーや百貨店など95社のおよそ2万5000店が参加して1日から配布を取りやめました。
このうちバンコクの大手スーパーの店舗では、利用客が持参した買い物袋に商品を詰めたり、日本円で20円ほどの繰り返し利用可能な買い物袋を購入したりしていました。
店内には、タイのワラウット天然資源・環境相も訪れ、利用客に布製の買い物袋を配りながら、プラスチックごみの削減を呼びかけていました。
タイでは、ジュゴンなどの動物がプラスチックごみを誤って食べ死んだとみられるケースが相次ぐなど、プラスチックごみによる海洋汚染が深刻化しています。
-- NHK NEWS WEB