海外への渡航を禁じられていた日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告が秘密裏に中東のレバノンに出国した問題で、経由地となったトルコの地元当局は、警察が民間航空会社のパイロットら合わせて7人を拘束し、ゴーン元会長の出国に関わったかどうか捜査していることを明らかにしました。
この問題でゴーン元会長は、秘密裏に日本を出国したあと、トルコを経由してプライベートジェットでレバノンに入国したと見られています。
これについてイスタンブールの地元当局は2日、「ゴーン元会長が、違法な方法でイスタンブールのアタチュルク空港を経由してレバノンに逃亡したという情報にもとづき、捜査を開始した」と発表しました。
それによりますと、イスタンブールの警察が民間航空会社の幹部1人とパイロット4人、それに空港の地上サービス会社の社員2人の、合わせて7人を拘束したということです。
この民間航空会社は、ゴーン元会長が使用したとされるプライベートジェットを運航している可能性があり、警察は拘束した7人がゴーン元会長の出国に関わったかどうか捜査しています。
また、トルコのメディアは、警察がアタチュルク空港に設置されている防犯カメラの映像を分析していると伝えていて、ゴーン元会長がトルコを経由してレバノンに向かった具体的な方法が明らかになるか注目されます。
-- NHK NEWS WEB