麻生副総理兼財務大臣は、アメリカのムニューチン財務長官と初めて電話会談を行い、日米の経済成長に向けて、G20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議などの場で、今後、緊密に連携していくことで一致しました。
麻生副総理兼財務大臣は、16日午前10時ごろからアメリカのムニューチン財務長官と初めて電話で会談しました。
ムニューチン財務長官は、アメリカの大手金融機関、ゴールドマン・サックスの元幹部で、今月13日に就任しました。財務省によりますと、会談の中で麻生副総理は、ムニューチン長官の就任に祝意を示し、日米の経済成長に向けて緊密に連携していくことで一致しました。
そして麻生副総理が、来月ドイツで開かれるG20の財務相・中央銀行総裁会議で会いたいという意向を伝えたところ、ムニューチン長官も同意したということです。
アメリカのトランプ大統領は、日本や中国が通貨を安く誘導して輸出を増やし、アメリカで雇用が奪われているなどと主張し、今月10日の日米首脳会談後の記者会見でも、「通貨の切り下げに関して私は長い間、不満を述べてきた」と述べています。
16日朝の電話会談で為替政策をめぐる議論はなかったということですが、今後、日米の財務相の間で緊密な議論を続けていくことにしています。
-- NHK NEWS WEB