去年11月、奈良県橿原市でアパートが焼け、男性の遺体が見つかった事件で、警察は5日、火元の部屋に住んでいた男が火をつけて男性を殺害したとして放火と殺人の疑いで再逮捕しました。調べに対し黙秘しているということです。
再逮捕されたのは、住居不定で会社員の竹株脩容疑者(20)です。
この事件は去年11月、橿原市のアパートの2階が焼け、火元の部屋から、首に致命傷ではない傷を負った隣の桜井市に住む山岡直樹さん(28)の遺体が見つかったものです。
警察は、部屋に住んでいて事件後、会社を無断欠勤していた竹株容疑者の行方を捜査していましたが、先月、出頭してきたため火災の前日に桜井市の路上で山岡さんを刃物のようなもので切りつけたとして傷害の疑いで逮捕していました。
さらに付近の防犯カメラの映像などから山岡さんを車で自宅まで運び込んだあと、部屋に火をつけて殺害したとして5日、放火と殺人の疑いで再逮捕しました。
警察によりますと、調べに対し、「運ぶのに自分の白い車を使った」と供述する一方、放火と殺人の容疑については「黙秘します」と話しているということです。
警察は事件の動機や2人の接点についてさらに詳しく調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB