東京電力の川村隆会長は仕事始めのあいさつで「一人ひとりが最後まで責任を持って仕事をやり遂げてほしい」と述べ、福島第一原発事故からの復興などに責任を持って取り組むよう改めて求めました。
東京電力の川村会長は6日、千代田区の本社で社員200人余りを前に年頭のあいさつを行い、「去年は9月の台風15号で大規模な停電が発生するなど、お客様にご迷惑をおかけし、安定供給の重要性を改めて認識した」と述べました。
そのうえで、「一人ひとりが自分ごととして仕事を追求し、最後まで責任を持ってやり遂げてほしい。福島への責任を貫徹するという会社の使命を全うするため、持続的な成長と企業価値の向上に向けて、私も会長として頑張りたい」と述べ、福島第一原発の事故による賠償や廃炉などに責任を持って取り組むよう改めて求めました。
東京電力はおよそ22兆円に上る賠償や廃炉の費用を賄うため収益力の向上が経営課題となっていて、ことし事業計画が見直される見通しです。
新たな計画の中で、どのような戦略を打ち出し、収益力の強化や福島の復興を進めていくのか、改めて問われる1年となります。
-- NHK NEWS WEB