韓国でパク・クネ(朴槿恵)大統領の長年の知人らをめぐる一連の事件や疑惑を捜査している特別検察官が、韓国最大の財閥、サムスングループの事実上のトップ、サムスン電子の副会長について、贈賄などの疑いで先月に続いて再び逮捕状を請求したことを受け、ソウルの裁判所は16日、この副会長を呼んで逮捕の妥当性を判断するための審査を行っています。
韓国のパク・クネ大統領の長年の知人、チェ・スンシル(崔順実)被告らをめぐる一連の事件や疑惑を捜査している特別検察官は、14日にサムスングループの事実上のトップ、サムスン電子のイ・ジェヨン(李在鎔)副会長について、贈賄などの疑いで逮捕状を請求しました。
これを受けてソウルの裁判所は16日午前、イ副会長を呼び逮捕の妥当性を判断するための審査を行っています。
サムスングループをめぐっては、おととし、グループ内の企業どうしの合併をめぐって大統領府に協力を求めたほか、大統領府を通じて公正取引委員会に対しグループ側に有利になるよう圧力をかけ、その見返りとして、パク大統領やチェ被告の側に巨額の資金を拠出した疑いが持たれています。
特別検察官がイ副会長の逮捕状を請求したのは、先月、棄却されたのに続いて2回目で、裁判所が改めてどのような判断をするのか注目されています。
-- NHK NEWS WEB