去年7月、京都市にある「京都アニメーション」の第1スタジオが放火され、36人が死亡した事件で、全焼したスタジオの解体工事が本格的に始まりました。
去年7月、京都市伏見区にある「京都アニメーション」の第1スタジオが放火された事件では、社員36人が死亡、33人が重軽傷を負いました。
会社側は全焼した第1スタジオの解体を決め、去年11月から現場で足場を組むなどの準備が行われていましたが、建物の本格的な解体工事が始まりました。
現場に掲示されている工事の作業予定表には、7日から内装の解体を行っていることが記されていて、周辺には工事に伴う大きな音が響いていました。解体工事は、ことし4月下旬まで行われる予定です。
一方、スタジオ跡地の活用については決まっておらず、地元の町内会からは、不特定多数の人が訪れる慰霊碑や公園などを整備しないよう求める要望書が会社側に提出されています。
跡地の活用について、京都アニメーションの代理人の弁護士は、「ご遺族や地元の関係者などとも協議し、諸般の事情を総合的に考慮して判断していきたい」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB