IR=統合型リゾート施設の事業をめぐる汚職事件について立憲民主党の長妻代表代行は、安倍総理大臣は説明責任を果たしていないとして、今月20日に召集される見通しの通常国会で徹底して追及する考えを示しました。
立憲民主党の長妻代表代行は国会内でNHKの取材に対し、IRをめぐる汚職事件について「逮捕者が自分の政党から出たにもかかわらず、安倍総理大臣は年頭の記者会見で言及しなかった。都合のいいことばかり話し、都合の悪いことに一切、口をつぐむのはいかがなものか」と批判しました。
そのうえで、「通常国会の代表質問や予算委員会で徹底的に追及したい」と述べ、総理大臣主催の「桜を見る会」とともに政府を追及していく考えを示しました。
また、長妻氏は中東情勢をめぐり「イランの司令官の殺害について日本はどう考えているのか、安倍総理大臣はトランプ大統領に助言なり指摘なりをしているのか。自衛隊の派遣についても国会で説明してもらわなければならない」と述べました。
一方、安倍総理大臣が憲法改正への意欲を改めて示したことについて「参議院では憲法改正に前向きな勢力が3分の2を切った。われわれとしては、まずは国民投票法改正案に関連しCM規制の議論をすべきだと主張している」と述べました。
さらに社会保障制度改革について長妻氏は「根本的な問題を意識していないのではないか。年金の最低保障機能が壊れつつあるという強い危機感を持ってもらいたい」と指摘しました。
-- NHK NEWS WEB