宇宙空間に多数の衛星を配置して、地球の全域を対象にした高速インターネット接続サービスを計画しているアメリカの宇宙開発ベンチャーの衛星が６日、南部のフロリダ州から打ち上げられました。
打ち上げられたのは、アメリカの宇宙開発ベンチャー「スペースＸ」が計画している高速インターネット接続サービス「スターリンク」に使用される衛星です。
南部フロリダ州の空軍基地では、現地時間６日夜、小型の衛星60基を載せたロケット「ファルコン９」が打ち上げられ、衛星は高度290kmの宇宙空間に投入されました。
衛星はエンジンを噴射して１か月から４か月をかけて高度550kmの軌道に到達する予定です。
「スペースＸ」は、これまでにも高速インターネット接続サービスのために同様の衛星を、およそ120基打ち上げていて、今後も打ち上げを繰り返し、まずは衛星1500基の体制でサービスをスタートさせ、最終的には衛星を１万基以上に増やし、地球の全域をカバーする計画です。
多数の衛星を使った高速インターネット通信を提供するサービスは「スペースＸ」のほかにも、日本のソフトバンクが出資する「ワンウェブ」や、ＩＴ大手の「アマゾン」などが計画を発表し、新たな通信インフラとして注目されています。
また、ロケット打ち上げの需要も高まることから、宇宙ビジネスのけん引役としても期待されています。
-- NHK NEWS WEB
