先月、三重県伊賀市の児童クラブで、男子児童のほおに付いた油性サインペンのインクを落とそうと、支援員が特殊な素材でできたスポンジで誤ってこすり、男子児童が皮膚炎を起こしていたことが分かりました。
伊賀市西条で放課後に子どもたちの受け入れなどをしている「児童クラブウイングうえの」を運営する社会福祉法人によりますと、去年12月、遊んでいた小学2年生の男子児童のほおに油性サインペンの先が当たり、2センチほどの線が付きました。
支援員の70代の女性が水を流して、指でこすってもインクが落ちなかったため、特殊な素材でできたスポンジでこすったところ、男子児童のほおに直径2センチほどの丸い炎症ができたということです。
その後、児童は市内の診療所で、完全に治るのに1か月ほどかかると診断されたということです。
スポンジは「メラミンスポンジ」と呼ばれ、メーカーでは皮膚を傷つけるとして、人の肌には絶対に使わないよう呼びかけていたということで、社会福祉法人は男子児童と保護者に謝罪しました。
社会福祉法人伊賀市社会事業協会は「メラミンスポンジを人の肌に使用してはいけないという認識が不足していた。職員の教育を徹底し、信頼回復に努める」としています。
-- NHK NEWS WEB