プラスチックごみの削減が世界的な課題となる中、滋賀県草津市にある立命館大学の学生たちが、プラスチック製のストローの代わりにびわ湖の「ヨシ」をストローとして使ってもらう実証実験を行うことになりました。
実証実験を行うのは、立命館大学経済学部でプラスチックごみなどの環境問題を研究している寺脇拓教授と学生19人です。
学生たちが削減に取り組むのは、プラスチック製のストローで、代替品の原料として、びわ湖のヨシに注目しました。
高さが3メートル近いヨシは、茎が直径1センチほどの空洞になっていて、枯れたあとに煮沸して消毒するとストローとして使えるということです。
学生たちは、長さ20センチほどのヨシのストローを400本作り、今月、滋賀県庁のコンビニや、近江八幡市のカフェなど県内の5か所で提供することにしています。
利用者には、使い勝手や有料ならばいくら支払うかなどのアンケートも行ってデータを集め、今後、事業化できないか県内の企業に情報提供することにしています。
寺脇教授は「ヨシストローに関心を持っている企業もあると聞いているので、実験ではより多くの人に使ってもらい普及につなげられるよう取り組んでいきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB