保釈中に中東のレバノンに逃亡した日産自動車の元会長のカルロス・ゴーン被告が、日本時間の8日午後10時から記者会見を行う予定です。逃亡の経緯や理由について、みずからのことばでどのように説明するのかに関心が集まっています。
日産自動車の元会長のカルロス・ゴーン被告は、日本時間の8日午後10時からレバノンの首都ベイルートで記者会見を行う予定です。
記者会見が行われる建物の前には、地元レバノンやフランス、それに日本などの多くのメディア関係者が集まり、中継を行う準備などにあたっていていて、関心の高さがうかがえます。
一方、今回の記者会見に出席できるのは、ゴーン元会長の広報を担当する会社に招待されたメディアだけで、日本のほとんどのメディアは招待されず、出席できません。
広報を担当する会社は、招待するメディアをどのような基準で選んだのかや、何社のメディアを招いたのかについて、回答を拒んでいますが、フランスの複数のメディアは、招待されたのはおよそ100社で、いくつかのメディアは、ゴーン元会長自身が望まず招待されなかったと伝えています。
ゴーン元会長はこれまでに発表した声明の中で、日本からの出国について「不正と政治的迫害から逃れた」と主張しているほか、ゴーン元会長のフランスの弁護団は「日産の内部調査は事実をねじ曲げていて、日産とルノーの経営統合を避けるため元会長を引きずり下ろす目的で行われた」などと主張しています。
ゴーン元会長が今回の記者会見で、逃亡の経緯や理由などについて、みずからのことばでどのように説明するのかに関心が集まっています。
-- NHK NEWS WEB