流通大手の「イオン」は、創業家の岡田元也社長が代表権のある会長となり、後任の社長に吉田昭夫副社長を昇格させる人事を決めました。イオンの社長の交代は1997年以来、23年ぶりです。
イオンは10日、取締役会を開き、新しい役員人事を決めました。
それによりますと、ことし3月1日付けで創業家の岡田社長が代表権を持つ会長になり、後任の社長に吉田副社長が昇格します。
岡田氏がイオンの社長に就任したのは1997年6月で、23年ぶりに社長が交代することになります。
新たに社長に就任する吉田副社長は59歳。
昭和58年にイオンの前身のジャスコに入社し「イオンモール」の営業本部長や社長などを歴任し、去年の3月からイオンの副社長をつとめています。
会社では、AI=人工知能を活用した次世代型の店舗の開発や、イギリスのネットスーパー最大手と提携し、新たなネットスーパー事業を始めることにするなど、デジタル技術を活用した新しいビジネスモデルの構築に取り組んでいます。
今回の人事についてイオンは「新しい環境変化に即応した経営スピードと、多様性を重視した自律的運営によるグループ総合力の持続的な成長を目的に、社長交代を行うことにした」としています。
-- NHK NEWS WEB