去年、東京 赤坂の路上でおよそ8000万円が強盗に奪われ、実行犯がさらに別のグループに金を横取りされた事件で、新たに1人が逮捕されました。警視庁は横取りした金を事件全体の首謀者に渡す役だったとみて調べています。
逮捕されたのは、住所、職業不詳で、フィリピン国籍のスレタ・ジーアン・レイ容疑者(21)です。
去年1月、東京 港区赤坂の路上で、貴金属買い取り会社の社員が複数の男らに殴られてけがをし、現金およそ8000万円が入ったキャリーバッグを奪われました。
強盗の実行犯は同じ日に埼玉県内に呼び出され、別のグループから暴行を受けて金を横取りされましたが、警視庁によりますとスレタ容疑者はグループの1人として、金の横取りに関わった疑いが持たれています。
スレタ容疑者は、ほかのメンバーが実行犯に暴行を加えている最中に、金をキャリーバッグから別のバッグに移し替え、何も告げずにそのままバッグを持ち去ったということです。
ほかのメンバーとの間に面識はなく、すでに逮捕されたメンバーは「気付いたらいなくなっていた」などと話しているということです。
警視庁は横取りした金を事件全体の首謀者に渡す役だったとみて、全容の解明を進めることにしています。
警視庁によりますと、スレタ容疑者は調べに対して「覚えていません」と供述しているということです。
-- NHK NEWS WEB