経営再建中の大手電機メーカー、東芝の主力取引銀行である三井住友銀行の國部毅頭取は、16日の記者会見で、東芝の経営体制に課題があるとして遺憾の意を示したうえで、資金繰りの支援を継続する考えを強調しました。
東芝はアメリカの原子力事業で7100億円を超える巨額の損失を計上する見通しで、14日には、決算発表の延期を余儀なくされるなど、経営や財務の改善が喫緊の課題となっています。
これについて、全国銀行協会の会長を務める三井住友銀行の國部頭取は、16日の会見で、「東芝は、内部管理体制やリスク管理体制に課題があり、大変残念に思っている」と述べ、遺憾の意を示しました。
そのうえで國部頭取は、「産業競争力の維持を考えるうえで重要な役割を果たしている企業なので、主力取引銀行として可能なかぎり支援していきたい」と述べ、資金繰りの支援を継続する考えを強調しました。
-- NHK NEWS WEB