東京オリンピック・パラリンピックで懸念される交通混雑の緩和に向けて、東京都が企業などと連携して時差出勤やテレワークなどに一斉に取り組むキャンペーン、「冬のスムーズビズ実践期間」が14日から始まりました。
このキャンペーンでは東京大会の開幕まで残りおよそ半年となる中、東京都が鉄道や道路の混雑緩和を目指し、企業などと連携して時差出勤やテレワーク、円滑な物流などに一斉に取り組みます。
このうち東京メトロは水泳や水球の競技会場に近い有楽町線の辰巳駅など、大会の競技会場の最寄り駅となる8つの駅で時差出勤を促す取り組みを行っています。
具体的には事前に参加の登録をした人が朝の通勤のピークとなる平日の午前8時から9時半を避けた前後の時間帯に、交通系ICカード「PASMO」で自動改札機を出ると買い物などで使えるポイントを受け取ることができます。
東京メトロ営業部旅客課の西崎紘一郎さんは「大会期間中に混雑が見込まれる路線や駅があることを利用客に知ってもらい、ピークをずらした通勤にご協力いただきたい」と話していました。
通勤で地下鉄を利用している43歳の男性は「東京大会の時の混雑が心配な人も多いと思うので、多くの人がスムーズに通勤できればいいと思います」と話していました。
「冬のスムーズビズ実践期間」は今月31日まで行われます。
-- NHK NEWS WEB