福島県いわき市の温泉リゾート施設「スパリゾートハワイアンズ」の運営会社は、再来年の開業を目指して新たなホテルを建設することになりました。外国人旅行者などを呼び込んで震災からの復興につなげたいとしています。
新たに建設されるホテルは、2年後の令和4年7月に開業する予定です。
今ある3つのホテルはファミリー層や団体客が中心でしたが、今回は、少人数で施設を訪れる客を主な対象に、およそ260のすべての客室をツインルームにする計画です。
フロントには自動でチェックインする装置を置くほか、手荷物を部屋まで自動で送る設備などを設け、外国人旅行者も呼び込みたいとしています。
福島県によりますと、東日本大震災前には年間5700万人余りの観光客が福島県を訪れていましたが、震災があった平成23年に3500万人に落ち込み、おととしにはほぼ震災前の水準近くまで回復しています。
記者会見で運営会社の井上直美社長は「震災に加えて去年は自然災害もあり、福島県内の観光はまだ厳しい状況です。このホテルに来てもらい復興のけん引役になりたい」と話しました。
-- NHK NEWS WEB