架空の取り引きを繰り返すいわゆる循環取引の手口で化学メーカー昭和電工の孫会社からおよそ13億円をだまし取ったとして、京都市の会社社長らが警視庁に逮捕されました。容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは京都市の会社社長、和田清容疑者(69)とこの会社の経理担当の従業員の2人です。
警視庁によりますと、平成28年11月から翌年1月にかけて化学原料の「炭化ケイ素」などを中国から輸入して販売すると偽り、東京 港区に本社があった昭和電工の孫会社からおよそ13億円をだまし取った詐欺の疑いが持たれています。
孫会社と和田容疑者の会社の間では6年間にわたって架空の取り引きを繰り返す、いわゆる循環取引が行われていたということです。
監査などで循環取引が発覚し、孫会社はその後、親会社に吸収合併されました。
警視庁によりますと、調べに対して和田容疑者は容疑を否認し、「取り引きが架空だったことは孫会社側も知っているので詐欺ではない」と供述しているということです。
-- NHK NEWS WEB