経営再建中の自動車部品メーカー曙ブレーキ工業は、経営の立て直しのため200人規模の早期退職を募集することになりました。
曙ブレーキ工業は主な取り引き先だったアメリカの自動車メーカーからの受注の減少により経営が悪化し、国内の投資ファンドからの出資を柱にして国内や海外の工場を閉鎖したり縮小したりして、経営の立て直しを進めています。
経営のスリム化を図るため、曙ブレーキは早期退職を募集することにしたもので、対象となるのは本社に所属する勤続3年以上で満40歳以上の正社員などおよそ700人で、ことし3月までに200人規模の希望者を募ることにしています。
曙ブレーキは国内の5つの工場のうち、およそ500人が働く岡山県総社市の鋳物を製造する工場を数年のうちに閉鎖するほか、およそ300人が働く福島県桑折町のブレーキパットを製造する工場の生産能力を縮小することを決めています。
こうした生産体制の見直しによる人員の削減や再配置についても、今後、検討を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB