去年1年間に旅行や出張などで海外に出国した日本人は、初めて2000万人を突破しました。政府の目標を1年前倒しで達成した形です。
日本政府観光局のまとめによりますと、去年1年間に海外に出国した日本人の数は、前の年よりも5.9%増えて、推計で2008万人となり、2年連続で過去最高を更新しました。
増加の背景には、春に皇位継承に伴う10連休があったほか、年末からも長期の休みが取りやすかったこと。それにLCC=格安航空会社などが新たな路線の開設や増便を行ったことがあります。
政府は日本を訪れる外国人旅行者を増やすだけでなく、日本人の出国者数を、ことし、2020年に2000万人に増やす目標を掲げてきましたが、1年前倒しで達成した形です。
観光庁の田端浩長官は記者会見で、「日本人の出国者数の増加は、ほかの国との相互理解や友好関係を深めるうえで重要であり、旅行業界の関係者などと連携して、さらなる拡大に向けて取り組みたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB