この春、卒業する予定の大学生の就職内定率は、先月の時点で87.1%と調査を始めた平成8年以降、2番目に高い水準となったことがわかりました。
厚生労働省と文部科学省が、全国から抽出した62の大学に通う4700人余りの学生を対象に調査したところ、先月1日時点の就職内定率は87.1%でした。
これは前の年の同じ時期と比べて0.8ポイント低いものの、調査を始めた平成8年以降、去年に次いで2番目に高い水準となっています。
男女別に見ますと、男性が85.8%、女性が88.6%で男性は前の年より1.7ポイント低くなった一方、女性は0.1ポイント高くなっています。
また、地域別では、北海道・東北が最も高く89%、関東が88.7%、近畿が88.3%、中部が85.6%、九州が82.7%、中国・四国が81.4%で、北海道・東北と九州では前の年より高くなりましたが、それ以外の地域では低くなっています。
厚生労働省は「企業の採用意欲は高く内定率も高い水準を維持しているが、まだ内定が決まっていない学生もいるため、大学と連携して引き続き就職支援を行っていきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB