18日から始まった大学入試センター試験にあわせ、時間に遅れることができない受験生を痴漢から守ろうと呼びかけるイベントが、東京 渋谷で開かれました。
このイベントは、痴漢の被害などを登録するアプリを開発したITベンチャーが初めて企画したもので、会場となった東京 渋谷にはおよそ50人が集まりました。
会社によりますと、受験シーズンになるとインターネット上で試験時間に遅れることができない受験生をねらって痴漢を呼びかける悪質な投稿が相次ぐということです。
参加者は、「痴漢は軽いことじゃない。犯罪です」とか、「痴漢をしているあなたたちをみんな見ています」などといったメッセージを紙に書いて掲げました。そして、周囲の人が痴漢を目撃したら傍観せずに助けたり通報したりすることが大切だとして、目立ちやすい黄色いものを身につけて電車などに乗り込んで、受験生を見守ろうと呼びかけました。
この会社では、「#withyellow」というハッシュタグを使って、こうした運動をSNSなどで広げることにしています。
参加した男性は、「自分は関係ないと思うのではなく、こうした運動を通じて社会問題として考えてほしい」と話していました。
イベントを企画した片山玲文さんは、「痴漢は多くの人がいる場で起きている。見て見ぬふりをせずに、何かできることを考えるきっかけになってほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB