東芝は、車谷暢昭会長がことし4月に社長に就任する人事を決めました。綱川智社長は代表権のない会長に退き、車谷氏により権限を集中させることで経営の立て直しを進める方針です。
東芝は18日午前、取締役会を開き、車谷会長がことし4月1日付けで社長に就任する人事を決定しました。
車谷氏は三井住友銀行の副頭取などを経て、2年前に東芝の会長兼CEO=最高経営責任者に就任し、中期的な事業計画の策定などを主導してきました。
生え抜きの綱川社長は代表権のない会長に退くことになり、東芝の社長に外部から招いた人材が就任するのは48年ぶりだということです。車谷氏は引き続きCEOを務めるということで、会社ではより権限を集中させて、意思決定をはやめるねらいがあるとしています。
東芝は不正会計問題やアメリカの原発事業の巨額損失で経営危機に陥り、稼ぎ頭だった半導体子会社を売却するなどして経営の立て直しを図っていますが、新たな収益の柱をいかに育成するかが課題となっています。
-- NHK NEWS WEB