羽田空港や成田空港から東京都心部までを複数の乗り物を乗り継いで、スマートフォン1つでスムーズに移動する次世代型の交通サービスの実証実験が始まりました。
実証実験には自動運転技術を開発しているベンチャー企業やタクシー会社など7つの企業が参加しました。
羽田空港や成田空港から東京都心部までをリムジンバスや自動運転のタクシー、それに自動で走行する1人乗りの電動車両を、スマートフォンを鍵のように使って乗り継ぎます。
乗り物の料金は事前にクレジットカードで済ませる仕組みで、来月1日まで行われる実証実験には申し込んだ400人から500人ほどが参加するということです。
公共交通機関などを組み合わせて目的地までスムーズに移動する次世代型の交通サービスは「MaaS」と呼ばれ、渋滞の緩和や環境負荷の軽減につながる取り組みとして注目されています。
実験に参加した自動運転技術の開発を手がける「ZMP」の谷口恒社長は「外国人旅行客などが都心まで移動する場合、バスからタクシーなど乗り継ぎに時間がかかると指摘されているが、この取り組みはスマホだけで手軽に移動できるので、実験を踏まえて外国人に喜んでもらえるサービスを考えていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB