世界の政財界のリーダーらが集まる「ダボス会議」が21日、スイスで始まります。初日はアメリカのトランプ大統領がスピーチを行う予定で、今月、イランの司令官を殺害したことをどう説明するのか注目されています。
ダボス会議として知られる世界経済フォーラムの年次総会はスイス東部で毎年この時期に開かれていて、今回は各国政府のトップや企業の経営者など世界各地から2800人を超えるリーダーたちが参加します。
初日の21日にはアメリカのトランプ大統領がスピーチを行う予定で、世界経済にとって最大のリスクになっていたアメリカと中国の貿易交渉が第1段階の合意に至ったことや、最高値の更新が続く株価の動きなど、経済面での成果をアピールするとみられます。
ただ今月、トランプ大統領の判断でイランの司令官を殺害し、両国の間で緊張が高まっている中での開催となるだけに、世界から集まった参加者にどう説明するのか注目されています。
また今回の会議は環境問題が主なテーマになっていて、17歳の活動家、グレタ・トゥーンベリさんが議論に加わり、世界のリーダーたちに直接、対策を訴えることになります。
さらに、イギリスがEU=ヨーロッパ連合から今月31日に離脱したあとの課題についても議論され、ヨーロッパの将来についてどんなビジョンが示されるかにも関心が高まっています。
-- NHK NEWS WEB