大量の個人情報が入った神奈川県庁のハードディスクがネットオークションに出品され流出した問題で、警視庁は、別のディスクを持ち出したとして逮捕・起訴されたデータ消去会社の元社員を、神奈川県庁のものも含む合わせて24個のハードディスクを盗み出した疑いで再逮捕しました。
再逮捕されたのは東京 中央区のデータ消去会社「ブロードリンク」の元社員、高橋雄一容疑者(51)です。
警視庁によりますと、去年6月から12月にかけて、大田区の事務所にあるデータ消去室から神奈川県庁の18個を含む合わせて24個のハードディスクを持ち出し、盗んだ疑いが持たれています。
これらはその後、ネットオークションに出品されましたが、落札者の元にあったディスクのシリアルナンバーと照合し、持ち出されたものと確認されたということです。
高橋容疑者は先月、別のハードディスクを盗んだとして逮捕・起訴され、警視庁が自宅や事務所を捜索し、捜査を進めていました。
調べに対し高橋容疑者は容疑を認め、「ほかの社員が出勤してくる前に毎日持ち出していた。800回から900回くらいやった」と供述しているということです。
これまでのところハードディスクに保存されていた情報の漏えいは確認されていないということで、警視庁は被害の全容解明を進める方針です。
-- NHK NEWS WEB