中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が広がっていることを受けて、仙台市に本社がある生活用品メーカーでは、全国のドラッグストアなどからマスクの注文が急増し、対応に追われています。
大手生活用品メーカーのアイリスオーヤマは、中国の自社工場でマスクを生産し、国内のドラッグストアなどに向けて出荷しています。
例年なら花粉症のシーズンに向けて注文が増えるということですが、今週に入って注文が先週の同じ時期に比べて3倍に急増しているということです。
インフルエンザが流行した去年の同じ時期に比べても2倍に増えているということで、宮城県角田市にある会社の物流センターでは、マスクが入った段ボール箱が次々と出荷されていました。
中国の工場では、23日から10日間、春節のため生産が止まるということで、会社では22日急きょ、工場に増産を要請するなど対応に追われています。
アイリスオーヤマの中嶋宏昭広報室長は「予想を上回る注文の増加に驚いています。これからさらに肺炎が流行しても在庫をきらさない体制を整えていきます」と話していました。
-- NHK NEWS WEB