大量の個人情報が入った神奈川県庁のハードディスクがネットオークションに出品され流出した問題で、逮捕されたデータ消去会社の元社員は、ネットオークションでおよそ2000万円を売り上げていたことが捜査関係者への取材で分かりました。警視庁は金の使いみちを調べています。
東京・中央区のデータ消去会社「ブロードリンク」の元社員、高橋雄一容疑者(51)は、神奈川県庁のハードディスク18個を含む合わせて24個を大田区の事務所にあるデータ消去室から盗んだ疑いで、22日再逮捕されました。
これまでの調べに対し高橋容疑者はネットオークションでの売り上げについて「1000万円くらい稼いだ」と供述していますが、警視庁が売買記録などの確認を進めたところ、平成28年3月以降、ネットオークションでおよそ2000万円を売り上げていたことが捜査関係者への取材で分かりました。
出品されたのは、ハードディスクやUSBメモリー、それにSDカードといった記録媒体などおよそ7900点に上っているということです。
警視庁は2000万円の使いみちを調べるほか、自宅の捜索で押収した別のハードディスクについても盗み出したものとみて捜査しています。
-- NHK NEWS WEB