電気自動車の充電設備の工事などを手がけ、売り上げを伸ばしている横浜市の電気工事会社が、架空の経費を計上するなどの手口で２億円余りの所得を隠したとして、法人税法違反の疑いで東京国税局から告発されました。
告発されたのは横浜市港南区の電気工事会社「トキワ電設」と、秋元健吾社長（52）です。
関係者によりますと、この会社は大手自動車メーカーの販売会社から電気自動車の充電設備の工事を請け負い、売り上げを伸ばしていましたが、知人の会社にうその請求書を作らせ、架空の経費を計上するなどの手口で所得を少なく見せかけていた疑いがあるということです。
東京国税局は、この会社がおととし９月期までの３年間におよそ２億600万円の所得を隠し5100万円を脱税したとして、法人税法違反の疑いで横浜地方検察庁に告発しました。
経済産業省によりますと、全国のガソリンスタンドやショッピングセンターなどに設置されている電気自動車の充電設備のおととしの台数は、およそ３万台で、６年間でおよそ５倍に急増しています。
秋元社長は不正に得た資金を遊興費などに充てていたということです。
秋元社長は、ＮＨＫの取材に対し「すでに修正申告を済ませ、納税も終了しています。深く反省しています」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB
