去年11月、神戸市に住む30代の夫婦が生後3か月の赤ちゃんを含む幼い子ども4人を自宅に8時間近く放置してパチンコ店に出かけ、赤ちゃんが死亡していたことがわかりました。警察は23日、夫婦を保護責任者遺棄の疑いで逮捕し、詳しいいきさつを調べています。
逮捕されたのは神戸市須磨区の会社員、高島伸也容疑者(36)と、妻で歯科衛生士の裕美容疑者(38)です。
警察によりますと、2人は去年11月、神戸市須磨区前池町の自宅アパートに午前11時前から午後6時半ごろまで8時間近く、生後3か月の政宗ちゃんと、5歳、3歳、1歳の幼い子ども、合わせて4人を放置したとして保護責任者遺棄の疑いが持たれています。
2人はパチンコ店などに出かけていたということで、帰宅した時は政宗ちゃんは意識がなく、すぐに病院に運ばれましたが死亡が確認されました。
ほかの3人の子どもにけがや体調の悪化はなく、児童相談所に保護されているということです。
警察によりますと、政宗ちゃんの死亡について当初、高島容疑者は「家族で寝ていて気がついたら毛布の中で意識がなくなっていた」と話し、裕美容疑者も「自分もうたた寝していて気付かなかった」などと説明していたということです。
しかし警察が防犯カメラなどの映像を調べたところ、パチンコ店に出かけていたことがわかったということで、2人は放置したことを認めているということです。
警察が詳しいいきさつを調べています。
-- NHK NEWS WEB