中国で、新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の患者が増えている問題を受けて、上海や香港の株式市場では株価が大幅に下落しました。
このうち上海の株式市場では代表的な指数の終値が22日に比べて2.75%下がりました。
状況が最も深刻な武漢を離れる航空便や鉄道の運行が当面、停止されたことを受けて、武漢に拠点を置く自動車や電子部品産業のほか、小売り業など幅広い銘柄で株式が売られました。
また、香港の株式市場も代表的な指数の終値が22日に比べて1.52%下がりました。
市場関係者は「あすから旧正月、春節の連休に入り、本来なら消費が盛り上がる時期を迎えるが、感染拡大の心理的な影響もあって消費は低調にならざるをえない。市場が休む春節期間中の衛生当局の対応が注目される」と話しています。
-- NHK NEWS WEB